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おばあちゃんのよもぎ団子

昔ながらのよもぎ団子

春になると、湯殿川の田んぼや畑、畦道や原っぱに、よもぎが出てきます。よもぎのやわらかい葉っぱを摘んで、春の香りいっぱいの草色の「よもぎ団子」づくりを楽しんでみませんか。
今回は、小比企の農家の森さんに昔ながらの素朴でシンプルな「おばあちゃんのレシピ」を教わりました。

[材料]
●米粉(パン生地用などのきめの細かい米粉)
●よもぎ
●あんこ
●熱湯

[分量]
今回は米粉800g、よもぎは300gで、約20個のあんこ入りのよもぎ団子ができました。
米粉やよもぎ、あんこの分量はお好みでご調整ください。

[作り方]
1.準備
①きれいなよもぎのやわらかい新芽を採取します。根や茎などの硬い部分は取り除きます。
②よもぎは水で洗って、熱湯でやわらかく茹で水にさらした後、しっかり絞って水気を切ります。
(茹でたよもぎはラップに包んで冷凍保存もできます)
③あんこは、市販のゆであずきを使う場合、団子の中にをあんこを入れて丸める時に、水分が多いと中から滲み出てきてしまうことがあります。水分が多いあんこを使う場合は火にかけて、あらかじめ水分を飛ばしてから使いましょう。

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2.団子の生地(タネ)づくり
①大きめのボウルに米粉を入れ、少しずつ熱湯を加えながらダマにならないようにこねていきます。(熱いのでやけどに注意)。
②生地(タネ)が耳たぶくらいのやわらかさになるまでよくこねて、生地をまとめます。

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3.生地(タネ)を蒸す
①生地(タネ)をちぎって、ちくわくらいの大きさの棒状に小分けしていきます。
小分けにすることで、蒸す時に生地(タネ)の火の通りをよくなるのだそうです。
②お湯を沸かした蒸し器の一段目の鍋に濡れふきんひいて、そのうえに棒状にした生地(タネ)を並べていきます。
③蒸し器に蓋をして、強火で25分蒸します。

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4.よもぎを生地に混ぜ込む
①生地(タネ)が透き通って火が通ったら、ボウルに入れます。
②よもぎを手でほぐしながら、生地にまんべんなくむらなく混ぜ合わせていきます。
この時、手を水で濡らすと、生地と手が付きにくくなります。
③生地全体が緑色になり、むらなくよもぎが練り込まれたら、ひとまとまりにします。


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5.あんを包む
①ピンポン玉くらいの大きさに生地(タネ)をちぎって丸め、手のひらでのばします。
②のばした生地(タネ)に、あんこをのせて包みます。
③中に詰めたあんこが外にはみ出ないように、閉じ合わせるように成形し丸めます。

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6. できあがり
ぎょうざのような形の団子は、森さんの亡くなったおばあさまが昔作っていた形を再現したもの。
(よもぎを入れず白いまま丸めれば、塞の神のまゆ玉団子やお月見団子で使うものと同じお団子になります。このお団子は蒸しあがったらすぐにうちわであおぐと、表面がつるつるの美しいお団子になります)

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7.いただきます
①できた団子をまず初めにご先祖さまにお供えする森さんのお母さま。ちょうど取材させていただいた日は、春のお彼岸入りでした。
②できたてをいただきます。食べきれない場合は、1個ずつラップに包んで冷蔵保存します。翌日、お団子が硬くなったら、電子レンジや蒸し器などであたためたり、少し平たくしてフライパンで焼くとおいしくいただけます。保存がきかないのでなるべく早く食べましょう。


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[編集後記]
手作りのシンプルな材料で作る昔ながらのお団子は、市販のものとは違いむっちりと弾力のある味わい深いお団子でした。
米粉やよもぎの分量、生地(タネ)やわらかさ、あんこの味、そして生地をこねる人(作る人)によって違いがあり、その家ごとの「味」があるそうです。

取材撮影が終わって外に出たら、おなかをすかせた森さんの愛猫くうちゃんがやってきました。
農家さんでは、昔からねずみよけ(退治)のために猫を飼っている人が多いのだとか。

あたたかいお日様のあたる縁側でおしゃべりをしながら、手をうごかしてお団子をつくる作業は、とても豊かな時間でした。
森さん、貴重なレシピを教えていただき、ありがとうございました!

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小比企に春がきました

山田駅からすぐそばの、小比企の丘をお散歩していたら、つくしがはえていました!

こどものころ、祖母からたのまれてつくしをたくさん摘んで、甘辛く煮て卵とじにして食べさせてもらったことを思い出しました。
もう40年以上も前の思い出です。なつかしくて、ひさしぶりに「つくし摘み」を楽しみました。

(つくしや野草を摘む時は、農家さんの畑には勝手に入らないように、気をつけて楽しみましょうね。)

のらぼう菜

春の訪れを告げる、伝統野菜「のらぼう菜」。
見た目は、菜の花に似ていますが、くせや苦味がなく、小さなお子さんにもおいしく召し上がっていただけます。おひたしにも、胡麻和えにも、マヨネーズで和えても、炒めてもおいしい万能野菜「のらぼう菜」はこの時期だけの旬野菜なので、ぜひ、直売所などで見かけたら、ご賞味くださいね。
さっと茹でてカットすれば、冷凍保存もできますよ。

ふろふき大根の作り方

「こみちのマルシェ」で購入した峯尾農園さんの大根「味作り」。
下茹でしただけでなのに味が濃くてどっちり身が詰まっていて、でも柔らかく舌触りが良くて、味を付けるのがもったいない美味しさです。
そのまま甘いお味噌をのせたり、そぼろあんかけやゆず胡麻との相性も◎。

KOBIKI TIMES vol.2のレシピコーナー、「味が自慢の大根“味づくり”」レシピは「母めし研究所」のページでご紹介しています。
http://hahameshi.co.jp/info/6061876

 

塞の神に参加しました

大晦日、元旦、三ヶ日を過ぎて「お正月」が終る頃に日本各地で行われる「塞の神のどんど(とんど)焼き」。この行事では、お蚕さんの「まゆだま」に見立てて使われる真っ白な「お団子」を木の枝の先につけて、お正月飾りなどのお焚き上げをした残火で炙っていただくことで、無病息災と五穀豊穣のご利益をいただきます。

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小比企の「塞の神」は毎年1月14日に開催されるとのことで、KOBIKI TIMES編集部の私も参加しました。
場所は、湯殿川周辺で田んぼを営む農家さんたちの用水の合流地点になっている場所です。

この小比企の「塞の神」については、公益財団法人 東京都農林水産振興財団のTOKYO GROWN 「田んぼと暮らし、小正月の風物詩「塞の神」 ~八王子市小比企町~」記事でも紹介されています。ご興味のある方はぜひ、こちらも併せてご覧ください。
 
https://tokyogrown.jp/topics/?id=1535234

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