ミョウガと茄子の煮びたし
農家の小坂喜美子さんが志郎さんのところにお嫁に来た時に、お姑さんから教わったという「ミョウガと茄子の煮びたし」。志郎さんは、食欲があまりない時もこのお料理だけは食べることができるほどの大好物。味付けも簡単、調理も簡単。作り置きもできるので、たくさん茄子が採れた時はまとめて作ることもあるとのこと。
白いごはんにもよく合い食も進む、喜美子さんのお姑さんの味です。
昔は、自分で干し椎茸と昆布で出汁をとり、みりんとしょうゆを加えた「つゆ」を作っていたそうですが、「自分の好きな味に出会ったから」と、今は、お気に入りの「めんつゆ」を愛用しているそうです。
[材料と分量](作りやすい量)
●茄子 6個
●ミョウガ 8個
●めんつゆ 大さじ2程度
●炒め油 大さじ1程度
●お酒(料理酒)小さじ1程度
[作り方]
①茄子とミョウガを水で洗い、茄子の皮をむく(皮の硬い茄子の場合は食感が良くなるように)。
②食べやすい大きさに切ったら、水に5分ほどさらしてアクを抜き、ざるにあげて水気を切る。

③鍋に大さじ1程度の油を回し、茄子とミョウガを強火で3分、炒める。
④茄子に焦げ目がついたら、強火のまま、茄子とミョウガがヒタヒタになるまで、お水をまわし入れる。
⑤煮立ってきたら、小さじ1程度のお酒、大さじ2程度のめんつゆを入れて、強火のままフタをする。

⑥さっぱりした味がよければ、フタを外して中火で15分。やわらかくて濃い味がよければフタをしたまま約15分煮る。
⑦煮汁が茄子に染み込んで、水分がなくなったらできあがり。
[編集後記]
調味料は「体調やその日の気候などにあわせて、量は加減していいのよ」と、喜美子さん。
レシピの分量に「大さじ1程度」と、程度をつかっているのは、実際には、調味料のびんから直接「このくらい」となべに投入なさったので、その「このくらい」を後から計量しました。
また、写真に調理前のミョウガが写ってないのは、喜美子さんのお料理のスピードが早くて、私がもたもたとレシピをメモしているうちに、ミョウガはお鍋の中に投入されてしまったからです(苦笑)。
そんなスピーディなところも、お忙しい日々の農家さんならではのスピーディでかんたん、だけど染み滋味おいしい家庭料理です。
さらに「これももしよかったらどうぞ」と、喜美子さんのおそうざい3品も、ご馳走になりました。
きゅうりとわかめの酢の物、ゴーヤの佃煮、ししとうの煮びたし。どれもシンプルで野菜本来の味を感じる逸品でした。
ごちそうさまでした!